カフェジンタが糖質制限オプションを用意して、お客様に提案をしている理由

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カフェジンタが糖質制限オプションを用意して、お客様に提案をしている理由

こんにちは。カフェジンタオーナーの小野仁土です。

しばらく糖質制限ネタが続いていますが、今日も飽きずに糖質制限ネタです。

そもそも、なんでカフェがここまで糖質制限をお客様にご提案するのかというところを、今日は記事にしたいと思います。

糖質ってカフェにとっては、ご飯やパン、そしてスイーツやジュース作りに欠かせない、マストアイテムです。

その糖質の摂取を控えましょうなんて、自殺行為!?って思っちゃいますよね。

なのに、昨日のブログ記事でお話しましたように、カフェの業績は伸びています。(コロナ禍前まではですが・・・)

糖質制限メニューは飲食店にとってはマイナス要素

こちらのブログ記事で詳しく触れていますが、私が糖質制限を始めたのは花粉症の治療で薬治療が合わず副鼻腔炎を悪化させたことがきっかけです。

だけど、花粉症や副鼻腔炎が良くなったからって、自分の成功体験をメニューに反映させて、わざわざカフェのイメージと真逆に受け取れるような商品をお客さんに提案します!?って普通なら思うと思います。

経営的に見ればマイナスなのはそれだけじゃないですよ。

炭水化物の食材抜きに、お腹が満たされるような献立にしようと思うと、材料費が上がってしまいます。

カフェジンタの場合ですと、炭水化物を減らす代わりに、サラダを増量したり、卵を加えたりして、量を調整しているのですが、やはりご飯つきの構成に比較すると、食材にかかる費用は高くなります。

ですが、カフェジンタでは糖質制限バランスを選択いただいた場合でも、ご飯付きの普通バランスの場合と、お値段変わらず同価格でご提供しています。

価格については、コストアップする分を価格に反映してもいいのですが、それだと糖質制限の敷居が上がってしまって、お客様が「ちょっと試しにやってみよう」となりにくい。

腹をくくって糖質制限を実践されていたり、必要だから糖質制限をされている方なら、多少価格が上がろうが糖質制限メニューを選ばれると思うのですが、それほど積極的な理由がない方にとっては糖質制限が遠ざかってしまいます。

それでは意味がないんですね~。もはや、私にとっては糖質制限について関心をもていただくことのほうがはるかに大事。

ウチのメニューが糖質制限を試してみるキッカケになればいいなぁと考えているんです。

だから、糖質制限バランスのご注文でも普通バランスのご注文でもお値段変わらず提供しています。

さて、カフェジンタはなぜそこまで頑張るのか。

その辺りのお話に入っていきますね。

人生は食事によって構成されている

こちらのブログ記事では、糖質制限でイビキと睡眠時無呼吸症候群が治り、日中の生活が心身ともに活発化したことで、カフェジンタの業績まで伸びたことをお話しました。

若い時はこんなこと意識することは全くなかったのですが、食事が生活全体に及ぼす影響の大きさって、びっくりするほど大きいもんなんです。

考えてみれば、そりゃぁそうなんですよね。当たり前のことなんです。

人が活動するエネルギーは食事によって摂取したものから取り出します。

人が思考するエネルギーもしかりです。

人の体そのものも、100%食事で摂取したものから構成されます。

だから、適切な食事をとっていなければ、活動が停滞するし、思考も鈍るし、身体は不調に陥るわけです。

もうホントに簡単シンプルな原理です。

人生は食事によって構成されるというのは、大げさでもなんでもない、究極の真理なのです。

そういう考えに至ったとき、人生の最大にして最重要な構成要素たる食事をカフェジンタに託してくださるお客様に、しっかりお応えしなきゃならない、そう思ってしまったんです。

利益なんて後からついてくるから、とにかくお客様の人生の足を引っ張ってはいけない、お役にたてるお食事を提供しなければいけない、そういう考えに至ったという訳なのです。

身内が生活習慣病を悪化させて入院することになってしまったことが後押しに

そんな折、私の父が救急で入院することになったのです。脳梗塞でした。

家内と息子が旅行に行っていて、私はたまたま実家に泊まっていた時のことです。

朝起きると、父の調子が変だというのです。

両手で洗顔しようとしていると、右手と左手が同時に動かないというのです。

もしや!ということで父を救急に連れて行きました。

まさに、脳梗塞が進行中で予断を許さない状態でした。

その時行った検査では、父の血糖値は正常値の3倍になっていました。

重度の糖尿病であることがその時発覚したのです。

父のそれまでの食生活は、糖質を意識することはなく、私の目からみれば自滅的な食生活でしたので、

「やっぱりそうだったか」

という思いでした。

脳梗塞のほうは、病院に駆け込んだその日の夜が峠だったのですが、なんと無事に乗り越え、父は生還しました。

幸運なことに、後遺症も左手に麻痺が残った程度で、とても軽くすみました。

父の入院中に私は母に糖質の過剰摂取の恐ろしさをこんこんと説き、糖質制限食に切り替えるよう強く求めました。

その後の経過も順調に回復し、比較的スムーズに退院できたので、私たち一家は胸をなでおろすことができました。

退院して父は食事制限生活に入ったのですが、その食事を用意する母はよく頑張っていると思います。

先生に退院後の食生活を相談したところ、糖質制限は方針ではないとのことで賛同はえられず、病院には告げずに糖質制限食を実行することになりました。

退院後、定期的に検査があったのですが、「こんなに良好な状態に回復された例は、今まで見たことがない。」と先生は驚かれていたそうです。

あれから何年もたちました。

病後の父には左手に少し麻痺が残りましたが糖質を控えた食生活の実践で、常に検査結果は良好です。

となれば気分も上向くものですね。

75歳ながらも仲間と一緒に趣味のテニスを元気に楽しんでいます。

しかし、それは本当にラッキーなことでした。

糖尿病から引き起こす合併症で命を危うくされるケースというのは、もはや避けがたいことなのかというほどに、現代の死亡要因の大きな割合を占めるようになってきています。

大げさかもしれませんが、死の淵に立った父が糖質制限食を取り入れたことで、元の日常生活を送れるまで回復したことは、私に「食事が人生を良くもすれば悪くもする。ならば食事を提供する私たちには大きな責任がある。」と思わせるのに、おつりがでるほど十分な出来事でした。

食事を提供する立場としての責任

このブログのトップページの一行目に書いている言葉は「たかがカフェ されどカフェジンタ」です。

この言葉は実は、食事を提供する立場としての意識を現した言葉です。

カフェと言えば、ご飯やパスタやパンなどを含めた炭水化物が多めの食事、さらに見るだけでも頬がとろけ落ちそうな美味しそうなスイーツ、新鮮な果物を使ったジュースドリンク、そんな感じのメニューを連想しますよね。

わがカフェジンタも、もちろん見た目に美味しそう、食べたらもちろん美味しい、そういうメニューを取り揃えています。

そうしたメニューはやはり糖質が多分に含まれています。

糖質制限を提案しながら、糖質バランスの多いメニューも沢山ご用意しています。

ある意味、矛盾があるコンセプトのように疑問を感じられるやもしれません。

このことに明確にお答えするには、更に様々な視点から考えた「人と糖質」の関係性についての考察も交えなければいけないと思っています。

私自身、そのことに一つの答えを見出すのに、かなり時間を要しました。

その詳細については改めてブログ記事にして綴っていこうと考えています。

まず、この記事では、カフェジンタが糖質制限食をお客様に提案しているのは、自身の体験から糖質制限の有用性を認識し、近親者の闘病の経緯から食事を提供する責任を感じたからなのだということを、お伝えいたしました。

次のブログ記事では、ちょっと趣向を変えて歴史的な見方で、糖質について考えてみたいと思います。

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