こんにちは。
カフェジンタ三条烏丸 オーナーの小野仁土です。
今回はその続編ということで、カフェジンタの最新戦略ピラミッドを大公開いたします。
今回の内容は非常に濃密な内容になりますよ♪
何と言っても、苦節15年の集大成です。
もはや飲食店の戦略ピラミッドの体を成していません。笑
人によっては「こんなの公開しちゃっていいの?」って思うかもしれません。
正直、私も若干躊躇しないでもないのですが、ゼロから同じことができるようになるには、相当な経験が必要だろうし、万一これを真似できたところで、そのころには僕は恐らくそのまた一歩先に行ってるだろうなということで、公開に踏み切ることにいたしました。
今回のシリーズは2回に分けてお届けします。
では早速、前編より始めてまいりますので、楽しんで最後までお付き合いくださいね!!
もくじ
カフェジンタの戦略ピラミッド最新版はこうだ!
これだけを見たら飲食店の戦略ピラミッドとしては「なんのこっちゃ、よーわからん」的な内容に思われたのではないでしょうか。
それも、そのハズ。
実はカフェジンタは飲食サービスから事業領域を拡大して、あらたなジャンルに事業参入を試みています。
具体的には、情報提供サービスです。
え?知ってる?
あれ、おかしいなァ。
このサイトがまさにそれだったのですが、バレバレでしたかね~。笑
前置きはこれくらいにして、具体的に解説をしていきますね。
小さいお店だからこそ設定できる!?壮大なミッション
最上段のミッションは事業理念参照としています。
実は事業理念については、2017年に打ち立てました。
このころはまだ、戦略ピラミッドという概念は自分の頭にはなかったのですが、あれこれと学びながら自分自身とカフェジンタが成長していく中で、「個人事業であっても事業である以上は公器として社会の片隅にいる」と思うようになり、その考えはジンタで一緒に働く仲間と共有する必要があると感じるようになりました。
これは経営者としての勉強を進める中で、松下幸之助氏に影響を受けたものです。
私は事業の理念を定めることにしました。
その、事業理念を定めるために、前提としての公理も同時に設定しました。
事業理念の前提となる公理の設定
公理とは、理論や命題を導くための最も基本的な仮定のことです。
食は生命活動の原動力であり
カフェジンタ公理
人類文明発達進展の根源である
私はヒトがヒトたる所以の最も根源的なところに「食事」というものがあると考えています。
ヒトの食べる行為に、餌を食べるという言葉は用いません。
そこにヒトとしての大きな尊厳の自覚があると思っています。
私たちカフェジンタは、その食事に携わることを生業としています。
まずは、そのことを自覚することから、事業を考えていきたいということで、この公理を定めました。
公理を踏まえて打ち立てたカフェジンタの事業理念
潤いと力満つる滋養時空の提供を本分とし
カフェジンタ事業理念
各個の健康向上を通じて福祉増進へ人事を尽くし
君代の発展に寄与することを目指す
この事業理念には実はモデルがあります。
以前のブログ記事を読まれた方ならピンと来た方もいらっしゃるかもしれません。
実は、松下幸之助が打ち立てた松下電器の綱領を、大いに参考にさせていただきました。
敢えて古めかしく堅苦しい文体で作りました。
これはカフェジンタの恒久的な発展を願うもので、この考えは時代を超えて大切にしていきたいと思ったからです。
とは言え、これでは少し難解で、伝わりにくいということもあるので、以下のような解説をつけて、キッチンに掲示しています。
潤いと力満つる滋養時空の提供を本分とし
潤いの提供とは、喉を潤すのみならず、心を癒やし安らぎを提供をするという意味です。
力満つる滋養の提供とは、空腹を満たすだけでなく、生きる力が漲る活力の提供をするという意味です。
そしてもうひとつ大事なことは、飲食の提供だけがカフェの役割ではないということ。
お客様の心を癒やし安らぎを与え、これからを生きる力が漲ってくるような、時間や空間を提供すること。
これが私たちの最も大切な社会的役割だという考えを表した行です。
各個の健康向上を通じて福祉増進へ人事を尽くし
お客様のみならず、私達スタッフも含め、ジンタに関わる全ての人の健康の向上に努めること、幸福で安定した生活を営める社会づくりに貢献すること、これが私たち仕事を通じて出すべき結果です。
つまり目標を謳っています。
君代の発展に寄与することを目指す
ここで言う君代とは天皇の世という意味ではなく、世界中の全ての人が生きる今そして未来という意味です。
私達は、なすべき努力を重ねていく先に、時代をこえ平和と幸福の実現があると確信することができるのです。
この最後の一文で「理想を高く持ち、怯むことなく挑もう」という決意を表しています。
これからの新戦略~従来のサービスに情報という無形価値を付加して、お客様の人生に+アルファを提供する
カフェジンタが低迷期を脱するためにとった戦略は、ニーズを満たした上に更に満たしたいウォンツを探し出して、徹底的にサービスの質を向上して提供することでした。
これは有形価値を徹底的に高める戦略です。
あれから年月が経過し、時代とともに求められる価値というものが変化しています。
情報技術の発達を背景にした無形価値の付加です。
有形価値が完全に成熟しきった商品が、無形価値の付加でとても魅力的な商品になる事例が沢山出てきました。
たとえば、スマートロックという商品。
私はこれを見た時に、強烈な「やられた感」に襲われました。
ドアの施錠をする目的のカギを情報化することで、便利になるという有形価値が高まっただけでなく、遠隔で施錠管理できるこで部屋の使い方の可能性を広げました。
このように、今までなら何でもなかったものが、情報という価値を付加されたことで、生活の様式全体に影響を与え進化していく。
今はそういう時代の転換期なんだと思います。
カフェジンタからも、食事のサービスに情報という無形価値を付加して、お客様の人生に+アルファを提供していくことで、今までより一歩踏み込んだお客様のお役にたつサービスの提供を目指して歩みを進めています。
基本的な考えとしては、今までお客様との繋がりは「飲食サービス」一本でやってきました。
食事と場所を提供することでお客様との繋がりを作ってまいりましたが、現在はネット経由でのお客様との関係構築がカギを握っています。
前編まとめ
前編はカフェジンタ最新戦略ピラミッドの上位2段であるミッションと戦略について、ご説明をさせていただきました。
このブログ記事では抽象的・概念的なことが多くなりましたが、後編は戦略ピラミッドの下位2段「戦術」と「実行」についてのお話になります。
いよいよカフェジンタの新たな取り組みの具体的なところを公開していきますよ。
引続きお楽しみにしておいてくださいね!!
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