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「急がば回れ」語源は、瀬田の唐橋だったんです

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「急がば回れ」語源は、瀬田の唐橋だったんです

こんにちは!

カフェジンタ オーナーの小野仁士です。

「マスター!地元愛が強い~!」

以前、関西テレビの名物番組「よーいどん!」の取材があって、ロケに来てくださった、吉本新喜劇の酒井藍ちゃんからのコメントです。

撮影の中で、カフェジンタが所在する、瀬田唐橋についてのエピソードを何個かお話してた時にもらった言葉でした。

そうですね、地元愛強いかも。笑

私、小学生の時から日本史が好きで、歴史ものの本とか好きでよく読んでたんですよねぇ。

さぁて、本題の「急がばまわれ」話です。

「急がばまわれ」と唐橋の関係

「急がばまわれ」とは、「急いでいるときほど危険を避け、安全な道を選んだほうが結果的に早く目的を達成できる」という意味のことわざです。

こんな解説要らないくらい有名ですね。(笑)

「急がば回れ」の語源は、琵琶湖の交通手段に関する和歌や、その背景にある歴史に由来しています。

琵琶湖を渡って京都に向かう場合、草津の矢橋から大津までの船が近道に見えますが、比叡山から吹き下ろす強風で転覆する危険がありました。

住んでいる方なら皆さん共感できると思うのですが、冬に吹きつける「比叡おろし」をまともに受けながら、琵琶湖わたるくらいなら、ちょっと遠回りしてでも、瀬田まで南下して、唐橋をわたろうかな、という気になるのも、よくわかる話です。

背景

東国(関東地方)から京都へ向かう旅路において、琵琶湖の湖上を渡る「矢橋(やばせ)の渡し」は、最短ルートとされていました。

しかし、このルートは湖上の風が強く、とりわけ比叡山から吹き下ろす突風によって船が転覆する危険性がありました。

そのため、安全策として選ばれたのが「瀬田の唐橋」を経由する陸路でした。たとえ遠回りになっても、確実に京都にたどり着けるという安心感から、「急がばまわれ」という教訓が生まれたのです。

瀬田の唐橋の役割

瀬田の唐橋は、古くから琵琶湖の南端に位置する重要な交通の要所であり、安全で確実なルートとして知られていました。

危険な湖上のルートを避けるため、多くの人々が遠回りしてでもこの橋を選びました。

「矢橋の渡し」との対比

矢橋の渡し: 最短距離だが風や波の影響で危険。

瀬田の唐橋経由: 安全だが遠回りになる。

この選択が「急がばまわれ」の教訓として語り継がれ、現代に至るまで広く知られています。

面白いポイント

歴史的背景と現代との結びつきを踏まえたユニークな側面をご紹介します。

1. 遠回りが教訓になった地理的条件

「矢橋の渡し」では比叡山から吹き降ろす強風により船が転覆するリスクが高く、瀬田の唐橋を迂回することが安全策でした。

この地理的な条件が、単なる移動手段を超えて、人生訓として語り継がれる言葉を生んだのは興味深い点です。

2. 遠回りでも「安全」が最優先される心理

当時の旅は命がけのものでした。その中で遠回りをしてでも安全なルートを選ぶ心理が、現代の安全志向や慎重な意思決定とリンクしています。

「人の心理は昔も今も変わらない」と気づかされるポイントですね。

3. 歴史の名所が生活の知恵を生むきっかけに

瀬田の唐橋はただの橋ではなく、文化や歴史が詰まった場所です。

この橋が人々の生活に密接に結びつき、「急がばまわれ」という言葉を育てた点は、地域文化の豊かさを感じさせます。

4. リアルなリスクと対策の対比

  • 「矢橋の渡し」: 最短ルートだが命の危険あり(ハラハラドキドキ)
  • 「瀬田の唐橋」: 遠回りだが安全で確実(ほっと一安心)
    これが当時の旅人たちの日常だったと思うと、リアルな緊張感が想像できます。

5. 言葉が生き続ける不思議

「急がばまわれ」という言葉が、瀬田の唐橋や矢橋の渡しといった具体的な地理を越えて、普遍的な教訓として現代にも残っている点が興味深いです。

カフェジンタの地元から生まれた言葉が時代を超えても力を持ち続けるのは、言葉の生命力を感じるとともに、ちょっと誇らしい気持ちになります。

6. もし現代の観光ガイドがあったら?

今の観光ガイドなら、「矢橋の渡しはスリル満点、瀬田の唐橋は安心・安全」と書かれていたかもしれません。

旅人たちが命がけの選択をしていた場所が、今では観光名所となっていることも、時代の移り変わりの面白さを物語っています。

歴史の中で危険と安全が象徴的に交差した「瀬田の唐橋」と「急がばまわれ」。

毎日毎日この瀬田唐橋を渡っている私ですが、その教訓や人生哲学を改めて考えてみるのも一興だと思った今回でした! 😊

瀬田唐橋に関する記事はこちら


使用写真のクレジット一覧

  • アイキヤッチ画像:歌川広重, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
  • 挿入写真:CafeJinta
  • 挿絵画像生成: ChatGPT(DALL-E)

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