令和4年の営業が終了しました。

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令和4年の営業が終了しました。

こんにちは。

本日、12月29日で令和4年の営業が終了です。

年始の営業は令和5年1月4日からです。

思えば、この1年は本当に大きなトピックのあった1年でした。

私たちにとって、これ以上ないと言ってもいいくらいの大きな転換の年でした。

5月にそれまで営んだ京都三条烏丸の地を離れ、6月に大津瀬田唐橋に移転したカフェジンタ。

2度目の移転、3店舗目のお店準備は、流石に経験も積んだ上での移転でしたので、準備を周到に、気構えも万全のつもりで臨みました。

それでも、コロナ禍という明日はどうなるか予測がつかない状況の中で、ハンディを背負っての大転換です。

このように書けば、大胆な経営転換をしたように、聞こえちゃいますが、実は背負うリスクを最小限に、本当に社会の様子を慎重に伺いながらの、亀歩き経営でした。笑

ランチ営業に制限して、家内と2人で営業開始という、ミニマルスタートです。

京都での営業で培った仕組みを、そっくりそのまま持ってくるので、新規開業のお店に比べれば、リスクは相当に低かったと思うのですが、それでも自分たちは一抹の不安を抱いていました。

それは、京都三条烏丸の営業での実績を失うこと。長年の営業でお付き合いを広げてきた沢山のお客様の大部分を失うだろうということでした。

京都三条烏丸のお店は年に2万人以上のお客様が通ってくださっていました。

新天地でまた一からお客様を集めなけばいけません。

果たして、以前のように、カフェジンタが魅力を放つことができるだろうか・・・。

京都三条でお店を開いたとき、私は36歳でした。

今年、大津瀬田唐橋でお店を開いた私は、もう50歳です。

多くの人を魅了する力というのは、普通は歳とともに落ちていくものです。

元からそんなものが自分にあったとは思いませんが、それでも36歳の自分には、今の自分より少しはあっただろうと思います。

実は、このあたりの心理的な不安払拭が、今回の移転での最大の課題でした。

こういう時、私はどうするかというと、同じようなハンディを克服して事を成し遂げたヒーローを、リスペクト対象に設定して、自分を盛り上げることにしています。笑

今の僕にとって、そういう意味で刺激的な存在は、2人います。

1人は、江戸時代の地理学者、伊能忠敬。50歳から学を志し、易学、天文学、地理学などを習得したのちに、日本全国を測量して歩き、日本の歴史上初めて、科学的な測量技術で日本地図を完成させた、江戸時代の鉄人です。

そしてもう1人。50歳で小説家デビュー。「永遠の0」「海賊とよばれた男」などを世に出したベストセラー作家、百田尚樹。テレビ、マスコミから総スカンを喰らいながらも、毎年100万部以上の売上を継続しつづける、文壇の風雲児ですね。

キングカズのように、50歳を過ぎても活躍し続ける、偉大な人は他にもたくさんいますが、上に挙げた2人は「50歳から」という点で、今の自分にとっては特別な刺激があります。

もちろん、やってることが凄すぎるので、私なんぞ足元にも遠く及ばないのは言うまでもないのですが、こうした人たちの生き様に触れることで「自分も」と、活力も漲るというものです。

そんなこんなで、どうにかこうにか自分を奮い立たせての移転準備を経て、なんとか6月17日にオープンにこぎつけました。

移転といっても、新しいお店を1軒作るわけです。

準備作業の大半は創造的雑務。

今年の前半は、移転オープンに向けての準備手続きということで、自分の総力は頭脳労働に全振りでした。

そして、6月17日にオープンしてからは、来店されるお客様へのサービスに追われる日々。

おかげ様で、店舗の準備中から、多くの方にご注目頂いていていたので、営業を開始してからはあれよあれよという間に、お客様が増えて、ランチタイムは連日のように満席となりました。

日々刻々と押し寄せるお客様からのご注文の対応。今度は自分の総力を、体力業務に全振りです。

完全にカフェ業務に明け暮れまくった、今年の後半でした。

自分より周りの動きが速いときは、亀歩き経営は大変です。体力と根性で乗り切るしかないですから。

経営手腕がもっと高ければ、もっとスピーディーに店の実力を高めて対応していくのだと思うのですが、こればっかりは性分もあります。

11月に1人スタッフを採用して、3人体制となり、やっと人らしい生活ができるようになりました。笑

12月に入って、採用したスタッフもいい感じで業務をこなしてくれるようになり、気持ちを少し緩められるようになりました。

面白いもので、そうやって緩んだところに、隙きというのは生まれるんでしょうね。

実は年の瀬の12月20日に、新型コロナウィルスを患ってしまいました。

今年の2月にも罹患していたので、2回目の感染です。

今回の感染は、本当に軽症で、初日に39度まで熱が上がりましたが、翌日にはもう熱も下がって、あとは単なる隔離生活です。

熱が下がってからは、肉体的にはほぼ無症状です。

6日間も元気な身体を持て余しながら、部屋に籠もっていました。

せっかく、クリスマスの準備をして、たくさんのお客様にご予約をいただいていたのに、こちらからお断りせざるを得ないような状況で、なんとも悔しいクリスマスでした。

振り返ってみれば、この1年、本当に突っ走った1年だったので、最後の最後に疲れが出たのかなぁ、という気もします。

やっぱり、ちょっと年齢感じちゃうなぁ・・・。笑

しかし!新しいカフェジンタは生まれたてのまだゼロ歳。

まずは1周年に向けて、日々精進しながら、先の成長を見据えて頑張ろうと思います。

個人的にはそんな1年でしたが、世の中を見渡せば、ぞっとするほど激動の時代にあると感じます。

終わらないコロナ禍。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻。

安倍元首相の暗殺事件。

世界を揺るがす事件や事象は、これまで生きてきた50年超の人生で、経験してきたのですが、今ほど「暗雲垂れ込める」ような先行き不透明な状況というのは、なかったように思います。

これから世の中がどうなっていくのか、予断を許さない状況ですが、どんな波が来ようが、乗り切るメンタルをもつことが、これからは大事なのかなと、思ったりしています。

ざーっと書き殴ったようなブログになっちゃいましたが、今年1年を振り返って見ると、世の中もカオス、自分の頭の中もカオス。

案外、素直に表現できたのかもしれません。

正直、ジンタをオープンしてからの今年後半は、あまりに目まぐるしく忙しくて、ブログを書く時間がとれない、、、、というより、書くことが思い浮かばない、文章がまとまらない、、、、とブログを書くことから気持ちも離れていました。

インスタグラムやツイッターなどのSNSも同様で、自分発信というのはほとんどできませんでした。

ようやく、時間が普通に流れる生活を取り戻せたので、令和5年はもう少しブログを書いたりできたらいいなと思います。

今年1年、こんなバタバタのカフェジンタにお付き合いいただき、その上ここまでお読みくださり、本当にありがとうございました。

今年のカフェジンタの活動はこれで終了です。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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